「現状を変えたい」と願う一方で、古い習慣や組織の論理に縛られ、動けなくなる。これは人間のOSに深く刻まれた自己矛盾という名のシステムエラーです。
直近の記事で触れた「情報カスケード」や「集団的思考停止」は組織レベルのバグですが、これは個人の中にも起こります。自分自身の内なる声(思想)と、外部からのノイズが衝突し、処理落ちを起こしている状態です。
心理学という「共通言語」でデバッグする
私は現在、放送大学で心理学を専攻していますが、これは単なる教養ではありません。私が提唱してきた「危機脱出」の思想が、客観的なデータや理論としてどう記述されているのかを確認する「デバッグ作業」です。
例えば、私が直感的に行ってきた「境界線を引く技術」は、心理学では「自己分化」や「境界線の構築」として定義されます。自分の主観的な「思想」を、学問という「共通言語」に接続することで、レジリエンス(回復力)はより強固なシステムへと昇華されます。
■要するに、あなたの悩みはこう解決できる
では、この「統合」があなたの日常にどんな利益をもたらすのか。具体的にお伝えします。
あなたが今抱えている「漠然とした不安」や「人間関係の重圧」は、気合いや根性で消えるものではありません。以下のステップで「マネジメント,管理」すればいいのです。
◇感情の物体化: 苦しみを自分の「中」に置かず、一旦外側のデータとして書き出す(心理学でいう「外在化」)。
◇バグの特定: 「自分がどうしたいか」と「世間にどう思われるか」のどちらにリソースを食われているかを確認する。
◇境界線の再設定: 侵食してくる「鬼」との間に、心理的な防壁を築く。
私の役割は、このデバッグ作業に心理学という確かな裏付けを持たせ、あなたが二度と「見えない敵」に振り回されないための自律したOSを手渡すことにあります。
◎200年レジリエンスへの実装 (※200年レジリエンスについては固定ページに書いてあります)
知を管理し、目標を達成するためには、感情に溺れるのではなく、感情を「情報」として扱うマネジメントが不可欠です。
自分の思想を信じ抜くための「裏付け」を揃えること。そのプロセスこそが、危機から脱出し、自律した個として生きるための最短ルートになります。現在私ははその統合プロセスを、一歩ずつ着実に進めています。
☆(記事に登場した専門概念)
・「情報カスケード」(Information Cascade):他者の行動を無批判に模倣し、誤った連鎖に陥る現象。
・「集団的思考停止」(Groupthink):組織の和を優先し、異論や批判的思考が抑制される「システムのバグ」。
・「自己分化」(Self-Differentiation):周囲の圧力に飲まれず、自分の信念を保ちながら適切な「境界線」を引く能力。
・「外在化」(Externalization):問題を自分の性格のせいにするのではなく、外側の「データ」として扱うデバッグ技法。
