完璧な人間など、どこにもいない。もしいたとしたら、それはただの「無機質な数式」だ。
PHASE 01(事象):観測地点、福島の夜
久しぶりに、酒を煽っている。
統計学の無慈悲な数字が脳を焼き、テレアポの喧騒が耳に残る夜。
東北の夜。田舎道の向こうを、電車がネオンの帯となって走り抜けていく。その光景が、ふいに『となりのトトロ』のあの湿った夜の空気を運んできた。
昨日、おとといと過ごした、我が子との震えるほど幸せな時間の残響が、グラスの中で揺れている。
PHASE 02(観測):3Sの崩壊と再構築
身体感覚は、もはや麻痺に近い。
酒を飲む。それは「Small, Short, Simple」という私の3S原則への敗北か、あるいは一時的な停戦か。
私はまた、すぐに酒を捨てるだろう。古武術の構えを正すように、日常へ戻るだろう。
だが、この「大変さの合間にある幸福」を、何度も幸せだと言いたくなる衝動を、私は喉の奥に飲み込んだ。まだ、叫ぶ時ではない。
PHASE 03(統合):マインド・ブレンド(脳内統合)
今の私を構成する配合は、極めて不安定で、それゆえに爆発的だ。
右脳(エモ・家族・酒):5% —— 闇の中に灯る、消えない種火。
左脳(統計・論理):95% —— 脳内を占拠する冷徹な数字。
核(SDDP:System):0.1% —— 崩壊寸前で踏みとどまる、自己の「仕組み」。
PHASE 04(帰結):100人への問い
「調子はどうですか?」
ふいに、まだ見ぬ「100人」の顔が浮かぶ。
もし君が、今の私と同じように何かに疲れ、立ち止まっているのなら、私はあえてこう問いたい。
「……で、君の内面(なか)は、今どんな感じだ?」
答えは出なくていい。その問いを抱えたまま、共に歩こう。
後書き:幸せを噛み締めろ。それが、次の戦いへの唯一の食糧だ。